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ミラクルボイスの思い出 [タイムスリップ忘備録]

【ミラクルボイスの思い出】

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<ミラクルボイス> 昭和34年頃の人気漫画「少年ジェット」で、主人公ジェットが悪を懲らしめるために使った得意技。左手を腰に、右手を前に突き出して「ウ~、ヤ~、タア~~!」と叫ぶと、地面が揺れ、樹木が真ふたつに裂ける。

 月光仮面、七色仮面に劣らぬ人気だった「少年ジェット」は、雑誌「ぼくら」に連載されていた漫画のテレビ化だった。提供はS&B食品で、子供達がカレーに親しむきっかけ作りに多大に貢献したと私は内心思っている。(元々のカレーライスの普及は東の新宿・中村屋も、小林一三による西の阪急デパートにしても、大人向けのメニューだったと思われる)劇中に登場する、岩山に棲む「鉄人騎士」が何故か食料としてウマそうに食べるカレーライスは子供ごころにも食欲をそそった。

 ジェットの宿敵の「ブラックデビル」はマントを羽織った怪人で、武器となるステッキをいつも使ってジェットを苦境に追い込むのだが(このステッキも不思議なモノで、空に向けて掲げると突然イナヅマが走り、天地が唸って揺れ始め、誰もが気を失ってしまうのだ。摩訶不思議)
 そこで対抗するために、山にこもってジェットの開発した武器がこのミラクルボイス。前に突き出す手の先は、どうやら相手の心臓をめがけているらしい。奇声を発すると、その超音波が相手の胸に突き刺さって、さすがのブラックデビルも倒れてしまう・・・という訳だ
 何となく科学的な感じを受けた私は、結構マジに特訓に励んだものでした。少年ジェットと同じように木に向かって練習しようと考えた私は、所構わず木を見ると例のスタイルで奇声を発し、一向に木が揺れたりする気配もないのに何故か満足げに「この声は木に届いたな」などと独り納得していたのであった。私のオバカは、この時すでに開花していたようだ。

 ところで、このミラクルボイスはジェットの武器であったが元はといえば前出の「鉄人騎士」の得意技で、洞窟に棲んでいた彼は大声を出して天地を揺るがすパワーを持っていたのだった。本来は善良な鉄人だったが悪者の陰謀で彼と闘う事になったジェットは、その恐るべきパワーを見て自分の武器として身に付けた訳なのだが、私は鉄人騎士が洞窟でカレーを食べるCMを見る度に「やっぱりミラクルボイスを上手にマスターする為にはカレーを食べる必要があるのかな?」と思い、熱心に日夜カレーを食べ続けたのだった。

<ご注意>
このコラムは二十年以上も前に発表した内容をそのまま転載しているため、その後に新事実が発見されたり、また今日では差別的とされる用語や表現があるかも知れません。『タイムスリップ』の趣旨としてそのままの形でアップしておりますので、その点はご了承下さい。


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いっぷく

「ぼくら」でしたか。
私はタイガーマスクが連載されて、はじめてその雑誌を知りました。
「少年ジェット」は私の世代より少し上ですね。
立川談志の最中カレーは、なんとなく覚えています。
私とカレーライスとの出会いは、木下恵介アワーの「おやじ太鼓」で、進藤英太郎が毎日のようにカレーを食べていたことかもしれません。
by いっぷく (2017-12-20 09:55) 

扶侶夢

>いっぷくさん、ご来訪&コメント有難うございます。
「おやじ太鼓」ありましたねぇ、懐かしいです。進藤英太郎は東映時代劇の悪役のイメージが強かったのですが(同じく山形勲と同様に)後には名バイプレイヤーズとして認識し直しました。
by 扶侶夢 (2017-12-22 10:47)