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徒然描写~2~ [日々の背中]

往く川の流れは絶えずして かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし
徒然なるままにカメラに向かいて そこはかとなく何をか写し出さんとや


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新年を迎える神宮の佇まい 流れる空気が身を切るように澄んでいる。
ハレ(
霽れ・晴れ)とケ(褻)の暮らしの中で踵を正すひと時を過ごすのも良いものだ。

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 ▲ 神様の宝物の倉庫

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ミラクルボイスの思い出 [タイムスリップ忘備録]

【ミラクルボイスの思い出】

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<ミラクルボイス> 昭和34年頃の人気漫画「少年ジェット」で、主人公ジェットが悪を懲らしめるために使った得意技。左手を腰に、右手を前に突き出して「ウ~、ヤ~、タア~~!」と叫ぶと、地面が揺れ、樹木が真ふたつに裂ける。

 月光仮面、七色仮面に劣らぬ人気だった「少年ジェット」は、雑誌「ぼくら」に連載されていた漫画のテレビ化だった。提供はS&B食品で、子供達がカレーに親しむきっかけ作りに多大に貢献したと私は内心思っている。(元々のカレーライスの普及は東の新宿・中村屋も、小林一三による西の阪急デパートにしても、大人向けのメニューだったと思われる)劇中に登場する、岩山に棲む「鉄人騎士」が何故か食料としてウマそうに食べるカレーライスは子供ごころにも食欲をそそった。

 ジェットの宿敵の「ブラックデビル」はマントを羽織った怪人で、武器となるステッキをいつも使ってジェットを苦境に追い込むのだが(このステッキも不思議なモノで、空に向けて掲げると突然イナヅマが走り、天地が唸って揺れ始め、誰もが気を失ってしまうのだ。摩訶不思議)
 そこで対抗するために、山にこもってジェットの開発した武器がこのミラクルボイス。前に突き出す手の先は、どうやら相手の心臓をめがけているらしい。奇声を発すると、その超音波が相手の胸に突き刺さって、さすがのブラックデビルも倒れてしまう・・・という訳だ
 何となく科学的な感じを受けた私は、結構マジに特訓に励んだものでした。少年ジェットと同じように木に向かって練習しようと考えた私は、所構わず木を見ると例のスタイルで奇声を発し、一向に木が揺れたりする気配もないのに何故か満足げに「この声は木に届いたな」などと独り納得していたのであった。私のオバカは、この時すでに開花していたようだ。

 ところで、このミラクルボイスはジェットの武器であったが元はといえば前出の「鉄人騎士」の得意技で、洞窟に棲んでいた彼は大声を出して天地を揺るがすパワーを持っていたのだった。本来は善良な鉄人だったが悪者の陰謀で彼と闘う事になったジェットは、その恐るべきパワーを見て自分の武器として身に付けた訳なのだが、私は鉄人騎士が洞窟でカレーを食べるCMを見る度に「やっぱりミラクルボイスを上手にマスターする為にはカレーを食べる必要があるのかな?」と思い、熱心に日夜カレーを食べ続けたのだった。

<ご注意>
このコラムは二十年以上も前に発表した内容をそのまま転載しているため、その後に新事実が発見されたり、また今日では差別的とされる用語や表現があるかも知れません。『タイムスリップ』の趣旨としてそのままの形でアップしておりますので、その点はご了承下さい。


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猫の描いた絵本~再び [制作日記]

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ひと頃は十二匹もいた我が家の猫たちが、独立の旅立ちやら病死、事故死などで去ってゆき今では猫年齢で還暦を迎えた老猫一匹を残すのみとなっている。
それぞれに思い出深い生き様の歴史を残して去っていったが、それらを絵本の形で表そうと思ったのが『猫の描いた絵本』の始まりだった。

そんな個人的モチベーションとは関係なく世の中はすっかり猫ブームになっていて、文字通り猫も杓子も“猫オマージュ”でいっぱいだったものだが、へそ曲がりの私はそんな流行りのブームが肌に合わずドロップアウトしていた。

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一匹残った老猫もすっかり衰えた様子で、最近はあまり遠出もせずぼんやりと周りの景色を眺めていたりする。その姿を見ていて、ふとそれはまるで私自身の姿ではないかと思えてしまった。
日々頭の中を様々な思索が流れてゆくが、気がつけばただ取り返しのつかない時間だけが流れ去っている。何も起こらない日々が目の前を通り過ぎてゆく。

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部屋の隅に放ってあったスケッチブックを、正直のところ少し億劫な気持ちで引っ張り出してきた。不慣れになった手つきで恐る恐る筆を執る。芯から沸き起こるものが見当たらないが、それでも何か背中を突き押すものがあって絵を描き始めた。
賑やかな猫たちの喧騒もすっかり聞こえなくなって、ただ静かな思い出の時間だけが流れている部屋で、置き去りになっていた『猫の描いた絵本』に再び会うことが出来た。

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徒然描写~1~ [日々の背中]

往く川の流れは絶えずして かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし
徒然なるままにカメラに向かいて そこはかとなく何をか写し出さんとや


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かつて遊郭のあった界隈。品の良い遊び人たちが集まっていた古の処には風情を大切にする仕来りがあった。

武家屋敷の名残りには侍の生活が垣間見られる。

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 ▲本居宣長の棲家・鈴家。二階が書斎

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歳を取ったせいか、落ち着いた佇まいが恋しくなる。
我が町の身近なところに見つけたモノクロームの庵。

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木洩れ日の旅人 [制作日記]

平成29年12月2日 故・はしだのりひこさんを偲んで再掲載します。

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[木洩れ日の旅人(習作)]

美しい風景は人に勇気や希望を与えてくれる。不安におののき恐れに震えていても、美しい風景に出会ったとき人はこの世界が共に生きていることに感謝する。
そんな風景に出会いたくて、人はさすらい続けるのかも知れない。

もう30年以上も前のスケッチだが、こんなイメージを描いていた。この頃はかなり落ちこぼれた貧困生活をしながらも、印象派の画家たちの魂に触れながら青春を謳歌していたように覚えている。
そんな私の心象風景は「陽だまり」や「木洩れ日」といった形で表わされていたようだ。

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[木洩れ日の道/1978]

<2012年8月7日・記>

 

※それからの私考追伸


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