So-net無料ブログ作成

徒然描写~3~ [日々の背中]

往く川の流れは絶えずして かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし
徒然なるままにカメラに向かいて そこはかとなく何をか写し出さんとや

佇まい_A02.jpg

郷愁の中に見る風景は 夢か現(うつつ) か幻か…
輪郭のぼやけた世の中は もはや混然の墨絵の様だ

佇まい_A03.jpg

佇まい_A01.jpg

佇まい_B01.jpg

「現在」は「過去」の延長線上に在る。今では見ることも無くなった風景の中に、生き続ける何かを発見することがある。

nice!(13)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

小説「ゼロの告白」/第五章 [ギャラリー]

【ゼロの告白/第五章~ライク・ア・ローリング・ストーン】

 人生は一度切り、どう生きるかによって答えは決まる。生まれながらにして器量や才能を持ち合わせていたり、財や富といった境遇に恵まれて人生の成功を約束されているような者を運命論的で決めつけるのも勝手だが、未知への冒険を恐れない者ならそんな考えには落ち着かないだろう。

 つまり世の中や人生を悲観的な諦めた気持ちで投げやりに生きることは勇気を失った生き方という事だ。この男の場合も何度か人生を投げ出そうとしたことがあった。生きることを放棄する、そんな気持ちになって引き篭もった事もあった。しかしその度に何かをリセットして振出しに戻り、新しい目標を掲げて歩み始めるのだった。

駅舎.jpg 

 無一文で夜行列車に飛び乗り東京にたどり着いた男には失うものは何も無かった。訳も分からず怪しげな求人募集に食いついて気がつけば風俗店の住み込み店員の職に就いていた。風俗店の一員として勤めていたのは一年足らずだったが、そこで働く女性たちとは仲良く働けた。出入りするヤクザの幹部たちも懇意にしてくれて“自分はこの世界に向いているのかも…”と思うこともあった。
 この頃の男は何に対しても貪欲に吸収する欲求があるだけで、だからこそ何に対しても不満を感じることが無かったようだ。どんな処遇を受けてもどんな環境に置かれても、まるでそれを楽しんでいるかのようにさえ見えるある種の不敵さを持っていた。幼児期から大人たちの間を転々と順応を強いられて過ごしてきた少年時代は、彼にいつ如何なる時も場に溶け込んでその中核を掴む才能を磨いてくれたようだった。

 

続きを読む


nice!(16) 
共通テーマ:blog